電気の使用量によって上下する料金です。
電力量(従量)料金は、
電力料金単価 (円/kWh) × 1カ月の使用電力量(kWh) ± (燃料費調整単価 × 1カ月の使用電力量)
で計算され、電力量料金単価は電力使用量・使用時間帯によって変化することがあります。※kWh=電力量を表す単位。1kWhは1kWの電力を1時間消費したときの電力量です。
また、使用量に応じて三段階に分けたものを三段階料金といい、電気使用量が多くなるほど料金単価が高くなります。この制度が導入されたのは昭和49(1974)年です。その前年の昭和48(1973)年10月には、第四次中東戦争が勃発し、日本に輸入される原油の価格が急上昇したため、エネルギー源を中東からの石油に依存していた日本社会は省エネルギー化を余儀なくされることになりました。そこで、単価に差をつけることで、電気をより多く使ったらより高い料金を払わなければならない制度を設けた、という経緯があります。
三段階料金制の料金単価設定基準
「第一段階料金」 国が保証すべき最低生活水準と考え、料金単価を安く設定。
「第二段階料金」 一般家庭の電力使用量に基づいて平均的な電力料金単価に設定。
「第三段階料金」 割高に設定。
三段階料金制は、0 (関西電力・中国電力:15、四国電力:11、沖縄電力:10) ~120kWhくらいまでが第一段階料金、120kWh超え300kWh(北海道電力は120~280kWh)くらいまでが第二段階料金、300kWh(北海道電力は280kWh以上)を超えると第三段階料金というように、使用量が増えるにつれ、電力料金単価が高くなります。